6.春、 草が出始める

チチコグサモドキ

葉は細く先の方が広がり、丸みを帶び、薄く艶がない。1月には出始めた。チチコグサに似て非なる帰化植物で、モドキ。チチコグサ(父子草)はハハコグサ(母子草)が黄色の花を付けるのに対し目立たないジミな花をつける。葉は共に細く、艶がある。ハハコグサは葉が肉質で餅草にも使われ,摘んでいる人をまれに見かける。

ウラジロチチコグサは葉の裏が白く、広く厚い。

子どもは じみな父よりきれいな母が好き! 

ツメクサ 爪草

鳥の爪のような葉をつけ、大きくなると先端に小さな白い花がつく。ナデシコ科。

小さい内は地面に張り付き、抜きにくいので、小僧泣かせ、の名もある 

トキワハゼ 常盤爆

いつもで常磐、種がはぜるから?

小ぶりながら紫色で唇弁状の花をつける、ムラサキサギゴケ(下)に似るがこれはツルを伸ばさない よく見ると可愛い花

ホトケノザ 仏の座

葉の形を仏が座る蓮の葉に見立てた

春の草の代表 葉が丸くシワがあるのが、何段にもつく その間から紫色の花がでる 

別名は 三階草サンガイグサ

ハコベ

ナデシコ科ハコベ属。白い5弁花だが10弁に見える。葉が小さく茎に赤みがあるのをコハコベと区分することもあるようです。もう少し大きく、10弁に見えるのはノミノフスマ(蚤の衾)。                   葉が大きく、下部では長い柄がつくのはウシハコベ。

似ているが、細く小さいのはノミノツヅリ (蚤の綴り)、花弁は2裂しない。ノミノツヅリ属。綴りは粗末な着物、衾は布団、今は使わない言葉だよね。

ヒメオドリコソウ 姫踊子草

葉がしわ状、成長すると赤みを帯びてくる 

春に地面いっぱいに広がるのには

これと、オオイヌノフグリが目立つ

オニタビラコ  鬼田平子

ロゼット状の根生葉から長い茎が伸び、先に黄色の花が多数つく。オニは大きい意味とのこと。対してコオニタビラコがある。大きいのやら小さいのやら?春の七草のホトケノザはコオニタビラコのことで、ヤブタビタコ属で、属が違うようです。

ノゲシ 野芥子

春から秋まで雑草然として背が高く 上部に黄色の花が見えるの時はこれが多い。

葉がケシに似ているから。

・ブタナ 豚菜

タンポポににているが、花茎が立ち上がり上部で分岐し、先端に花をつける。コウゾリナ属。

葉はタンポポに似た形で地上にロゼット状。原産フランスでsaradade pore(豚のサラダ)が

直訳されたようです。タンポポモドキとの名も。

・オオジシバリ 大地縛り

ニガナ属。地面表面で細い根を四方に伸ばして、一面に広がる。葉はへら形だが、

丸いのはジジバリ

《番外》タンポポのようなもの

志の輔落語に「バールのようなもの」というのがあります。志の輔落語は面白いですよ。

「ニュースで、ようなものってなんですか。なんでバールならバールと言わないの」「それはバールではないからだよ」(バールと特定できないが、バールも含むのようです。)私はTVニュースで「バールのようなもので」と「バールで」こじ開けられてと、二つ聞いている。警察発表のまま伝えているのだと思いますが、「バールで」の場合は防犯ビデオに写っていたのかもしれない。

これでいくと、似ていても、皆でタンポポをよく知っていると「タンポポのようなもの」はタンポポではない、となる。当り前かな。タンポポモドキはタンポポではない。また、チチコグサモドキはモドキであり、チチコグサではない。

・キュウリグサ

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSCN0732-1024x768.jpg

根生葉はスプーンのよう。茎が立ち上がり、薄いブルーの小さくかわいい花をつける。葉を揉むとキュウリの香りがする。

・ナズナ 

小さく白い4弁の花がたくさんつき、その後三角のバチのような種になる。茎を両手に挟み、回転すると音がする?ペンペン(グサ)と。かわいいので撫で菜が訛ったとの説もあるようです。

タネツケバナ 種付け花

種籾を代にまく時期を知らせるから。今はもっと早くでるいるようです。葉の形が可愛いく、複葉。上に引くとすぐに抜ける。アブラナ科で白い4弁花

オランダミミナグサ オランダ耳菜草

丸みのある葉が対生し、裏は毛で白っぽくみえる。形が耳に似ている。オランダ産ではないようです。

・オオイヌノフグリ 大犬のフグリ

在来種にピンク色系統の花が咲くイヌノフグリがあって、花色はブルーだが、大きいのでこの名があるようです。犬が大きいのではなく、フグリが大きいわけでもない。2個の種が入っていて、結構おおきく感じるものもありまりますけど。一日花で晴れた日には一面に咲くときれい!

花が小さく薄紫色で目立たず、葉に毛が多いのはフラサバソウ。フランス人の二人の名前を合わせ名だと。

小さいが花色が濃く、茎が立ち上がるのタチイヌノフグリ。時期は少し遅れる。

白花でなお小さいく、一面に咲くのはコゴメイヌノフグリ

・カラスノエンドウ

紫の花をつけ、花後に長いサヤになり、中の実は黒く熟す。エンドウ科。

白っぽく小さいを花をつけ、サヤの中に2個の種が入るのはスズメノエンドウ

カラスよりスズメは小さい!

この二つの間の雑種をカスマグサ。素晴らしいネーミングでセンスに感心したい。

・ハルジオン 春紫苑

観賞用に輸入されたものが広がったとか。花がつぼみの頃はピンク色がかかり、お辞儀をしている。

当初花は、最近珍しくなった恥じらう乙女の様で薄いピンク色、下向き。開くと上向きになる。茎は真空。

少し後にでるのはヒメジオン春紫苑で、こちらは恥じらうことなく、しっかりした姫です。茎の中は白く詰まっている。

・ナガミノヒナゲシ

花後の果実は長い。蕾の時は下向きで、開花すると上向き。帰化植物で広がっている。すこし有毒成分を含むようだ。

昔になんとかチャンちゃんの「丘の上のヒナゲシ」はこれだったのだろうか。房総で春先のお花畑ではポーピー摘みが人気だが、蕾状態で摘むこと! 開花状態で摘むと帰宅したときには花弁が散ってしまっている。

2024.4に、「町内でアツミゲシが発見された、種が飛来し発芽する。違法な大麻草なので、見つけたら触らずに、警察に連絡すること」との回覧が来た。もっと大きくきれいな花だが、区分は葉がギザギザであり、茎を抱くこと、だそうです。

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