色んな木があり、見分けが難しいのもありますが、いつも緑で逞しい!
• クスノキ 楠
幹の表皮は斜めに網目状。葉に光沢があり、縁はギザギザがなく波打ち、葉脈は3本が目立つ。 黒い実がつく。 葉や枝に香りがあり、樟脳の元、属の学名は「シナモン」。この木には虫を見かけないわけですね。
• ヤブニッケイ
香気が強いがニッケイより劣るから。
葉に虫エイ(虫の寝床かな)ができる
• スダジイ
ただに「椎の木」というとスダジイのこと (「♪~しいのき林のすぐそばに小さなお山があったとさァ~♪」)
西日本ではツブラジイのこととか、スダとはシイタケの原木「スダギ」からとか、いろいろ説ある。
日本では シイ属はこれとツブラジイだけ、仲間にマテバシイがある。(「カシノキ」というのは無い)
花時期は全体が白くなり遠目にわかり、その花の臭いがまた独特で分かる。
古い木の幹表面は深く割れる
ドングリは小さく殻斗が三裂している
葉は艶が濃く先は細く突き出る 裏面は色が薄い
• シラカシ 白樫
樫は字の通り堅い木。
葉は細長く小さくギザギザ、 ケヤキより大きく艶があり葉裏は少し白っぽい。
ドングリも小さくかわいい。
幹は灰色で滑らか、材は固く 木刀などにつかわれた。
• アラカシ 粗樫
葉は少し広目で上の方半分以上に緩い鋸歯があり、先は尖る。
ドングリは小さく少し丸くみえる。
幹が白っぽく、古くなると黒っぽくアバタになるが、 材は白いとのこと。
• マテバシイ マテ葉椎
葉の形が細長いマテ貝に似ているからというが?似ているのかな。 長く大きく中軸でまがり、先が細くなる
ドングリも長く大きく食べられるが、おいしくはなかった。 実は2年越しで育つので、花と実が一緒にみられる。幹は白色っぽくきれい。
≪ナラ枯れ≫ その犯人はカシノナガキクイムシ
2月に房総の御殿山に登る企画に参加した時に見た。300m強の山の上の方にマテバシイが多く、その多くに小さな穴が開いて、枯れている木が多くあった。頂上の大きなスダジイも一本枯れていた。以前に街中のアラカシでみたことがある状態なのでこの虫の被害だと思う。まず6月頃新成虫のオスが飛んできて、樹幹に突入し、そこにメスが来て、産卵し、メスが持つナラ菌(病原菌)で木が枯れる、とのこと。穴から殺虫剤を投入し、虫が飛び散らないように処理して木を切るしか対処法がないようです。
• モチノキ 黐木
昔には樹脂から鳥もちを作ったそうだが、今はその狩猟法はご法度です。モチノキ科。
冬に雌木に赤い実を沢山つける。
葉は色が濃い緑で光沢あり、中軸から上に向く。
幹は白っぽく一面に小さい傷状。
枝先が黒紫色なのはクロガネモチで葉色も少し濃い緑。
*モチノキの 赤い実に 鳥集う
(ムクドリが群がっていたのを見た)
• トウネズミモチ 唐鼠糯
古来のネズミモチがあって、それより花も葉も木も大型で、丈夫なため街路などに利用され、中国産のこちらが多いようです。6月末には遠目にもクリーム色の花がいっぱいに見える。実が黒くネズミの糞に見え、葉がモチノキのそれに似るから。モクセイ科イボタノキ属。トウネズミの葉が薄く、裏から見ると側脈が透けて見えること、実がほぼ球形であること、が区分のポイントですって。
• サンゴジュ 珊瑚樹
白い花の後の赤い実がサンゴに似るから。
生け垣に使われる。
葉は全縁で厚く、艶がある。
春早く新しい葉がでるとサンゴジュハマキという虫が出て、食われ丸く穴があく。
*九九ではサンゴジュウゴなのだけど
・トベラ 扉
昔臭いがあり、鬼避けに戸の閂に使ったのて扉の訛とか。
花は少し黄色がかった白色で、赤い種が出てきてべとつく。
葉脈は中軸だけ目立ち、葉先は太くなり丸い。
・ハマヒサカキ 浜姫榊
丈夫なので、海岸近くの植栽に使われている。
小さい白い花を枝下につけ、後に黒い実をつける。
葉は小さく密につき、黒に近い色で、 細かい鋸歯がある。
刈り込みが遅れたものを見たが、つっぱつた姿で格好が良かった。
サカキ榊があり、その小型でヒサカキ姫榊があり、塩風に強いハマヒサカキがある。
≪神棚のサカキ≫
神棚には本榊といわれるサカキが常緑元気いっぱいでふさわしいが、南部の温かい地方だけに育つので、北方では代わりにヒサカキを神棚に添えている。 杉やヒノキで代用するところもあるようだが、ハマヒサカキまでは神棚に捧げないようです。
• シマトネリコ 島戸練粉
庭や街路にみかける 丈夫で 爽やかな枝振りで 白い花がもじゃもじゃとつく。 葉はきれいな緑色でやわらかい鋸歯がある。モクセイ科トネリコ族。
≪イボタロウムシ≫
山にイボタノキという大きくなる木がある、これにつく虫をイボタロウムシ(カイガラムシ)という (イボ太郎でなくイボタ蝋虫)。イボを取るのに塗ったのでイボトリノキが語源だと。
同じようなムシが付くのがトネリコ。 この虫の蝋で滑りが良くなるので戸の桟に塗ったそうでトネリコ(戸塗り粉?)。 これはバットの材料に良いとか。 シマトネリコはある島にあった木でこれにはロウムシはつかないので植木に好まれているようです。
庭の生垣に可憐な小さい白い花が好まれるのか、西洋イボタノキ(プリペット)を見かける。 こちらにはこのロウムシがついてその分泌物が枝に雪が積もったようになったのを見たことがある。 初めての人は驚く。虫の姿はよくわからなかったが、蝋の中にいるようです。
・ヒトツバタゴ 一ッ葉田子
モクセイ科ヒトツバタゴ属。トネリコに似て、良く分からないので「ナンジャモンジャの木」として有名で、拠点では説明札が立っている。雪のような花が好まれ庭にも植えられている。タゴは田子でトネリコのことで、稲を干すはさ(架)木に使われたそうだ。トネリコは複葉だが、これは単葉なので、この名ができたとのこと。
•シャリンバイ 車輪梅
花が肉質の白で梅に似るからで 黒い実ができ、落ちると良く芽生える。
葉は上に向かって車輪状に出るから。 剪定に強く枝は撓りやすく強いので、 海岸に多い。
葉が丸いマルバシャリンバイ、花色がピンクのベニバナーなど変種がある
・サザンカ
≪山茶花 と ツバキ 椿≫
花はそれぞれ、秋 と 春に咲く。
花が散るときサザンカでは花びらがバラバラに落ち、ツバキは固まって花ごと落ちる。
赤花で低木のカンツバキ(寒椿)はバラバラに落ちる、サザンカの変種とのこと
似ているが枝が少し縦に伸びて生垣に使われものをタチカンツバキ(立寒椿)といっている。
葉はサザンカでは小さく鋸歯が目立つ。
葉を裏側から日にかざすと、椿では葉脈が明るく見える。
ツバキでよく見かけるのは赤花のヤブツバキである
ザサンカは垣根に使われことが多いが、スポーツセンターでは大きな木がみられ、みごとなものです。
品種改良が多い
・タブノキ 椨の木
俺はクスノキだと誑かすからタブノキとか。(多分この木)
葉は全縁でマテバシイやモチノキ ユズリハなどに似ているが、冬から枝先に新芽があると区分しやすい。春にこれから枝 葉 花が展開する、まとめてシュートという。春になると少し赤い色がつくので花芽かなと思う。花序は上向きにいっぱいついて 黒い実を結ぶ
*新芽みて これはタブノキ 確信す
• キョウチクトウ 夾竹桃
夏に赤い花をいっぱいにつける。細い葉が重なるようにつき、藪状態。漢名は葉がタケのように細く、花が桃ににているから。全体に強い毒があるので、川の斜面とか人が寄らないところに植えらているが、交差点でも見かけた。「千葉市の花木」です。種ができづらく挿し木で植えられているようです。
・モッコク 木斛
ツバキ科モッコク属。丈夫で庭木に用いられる。小さいが白い花をぶら下げ、果実は熟すと赤くなり、裂ける。
・エゴノキ
エゴノキ科エゴノキ属。きれいな白い花を枝の下にぶら下げる。果実は白っぽい。果実に含まれるエゴサポニンが喉に「えごい」とのこと。つぶして川に流すと魚が浮いてきたそうだが、今は禁止だと。
・西洋カナメモチ(レッドロビン、ベニカナメ)
時に葉の一枚が赤くなるので、赤いロビン(駒鳥)が止まっているように見える?新葉が赤く、春に紅葉しているように見えてきれいです。在来のカナメモチとオオカナメモチの交配品種で、葉が大きく、より虫がつきにくく、丈夫なので、植え込みに利用されているようです。