つわもの達です!
・セイバンモロコシ 西播蜀黍
帰化植物で茎が太く、葉の中軸は白く目立つ。夏に円錐花序を立て、穂が赤紫色になると派手。地下茎と種で増え、群生する厄介もの。1943年に千葉県で飼料植物候補として導入されたとか、発見されたとか。
モロコシ(唐土)(中国三国時代の蜀?)(外来の意味)のキビ(黍)という意味で、キビが略されたのがモロコシ(蜀黍)の語源だそうです。セイバンはもっとややこしい。漢字で西播、西藩、西蕃、西蛮との表記が見当たる。地中海とか、西アジアが原産のようで、大型で若葉に青酸化合物を含むので飼料にも向かず、「外来の厄介な」程度の意味を含むようです。検索では西播磨(兵庫県)がよく出てくる。
この近縁が大変になじみのあるのトウモロコシ。世界三大穀物の一つ。唐(外来の)の唐土(外来の)? 原産はアメリカの方で生産も現在アメリカがダントツで、日本はほとんど輸入している。生産2番目の中国名は玉米だそうです。漢字では玉蜀黍で、玉のようなのか、王様のモロコシなのかな、と思う。地方で呼び名がいろいろあるようで、「とうきび」が理解しやすいが、宮城の田舎で私は「とうみぎ」と言っていた。昔は粒が不揃いであったり、皮が硬かっりしたが、今は粒がきれいに並び甘くおいしい。飼料でなく、夏野菜として人の口に合うように作っきた日本の農家さんに感謝して食べています。朝採れの生食が最高ですね。
・エノコログサ 狗尾草 犬子草
かわいらしい花穂を犬の尾に見立てた。猫をじゃらすのでネコジャラシとも。人の鼻をじゃらすのにもいい。掌に載せて何度も閉じると前にすすむが、つまらない遊びになったようです。
・メヒシバ 雌日芝
夏に至る所で見られる。茎の下部は横に這い、そのあと上に伸び、先に放射状に花序の枝が伸びる。花序が太く、小穂が二列になっていて、全体が強く見えるのはオヒシバ 雄日芝。
・チガヤ 茅萱
白い花穂が一面で風に吹かれる様は素晴らしい。チガヤのチは千で、群がるカヤのこと。茅も萱も同じで、ススキ、アシなど屋根を葺くイネ科の植物の総称だとのこと。地下茎で伸び、種を飛ばし、増える厄介ものです。
・ハマスゲ 浜菅
茎も葉も艶があり細い。地中で枝を伸ばして塊茎で増える。引き抜きやすいがまた出てくる。
・ギョウギシバ 行儀芝
葉が行儀よく並ぶからとの説がある。シバ属でなく、ギョウギシバ属。
芝生の芝に似るが、違いは以下の通り。①匍匐系は地表を這う。シバは地中。で芝の上で目立つ。②葉がこの茎に直接つく。シバでは垂直にでる茎に葉が密生する。③花穂は先端に放射状にでる。シバでは一本の棒状。
≪芝≫
日本のゴルフ場では一般にラフはノシバ野芝、フェアウェイはコウライシバ高麗芝、グリーンは西洋芝(冬型芝)のベントが使われているようです。日本芝(夏型芝)の高麗芝は冬に枯れるので、色をつけていると聞いたことがある。ベントは弱いので2グリーンなのかな? 庭・公園では高麗芝が多いようです。芝は踏んでも強いから利用していると思うが、入場禁止もあるのは目の保養目的なのか、管理上なのか? 野球場・ラグビー場・サッカー場などでは夏型 冬型の2種を植えて1年中グリーンを保っている。芝生は日当たらないと育ちが悪いが、雑草が増えないように管理するのは大変難しいようで、失敗するといわゆる原っぱになる。人工芝では夏・冬関係ないので管理が楽。プロ野球12球団本拠地で天然芝を採用しているのは、阪神、楽天、広島、日ハムの4つのみ。千葉県総合SCの野球場は天然芝で、芝下から噴水が顔を出し、回転して働いているのを見た。